エフェソの信徒への手紙6:5-9

主人たち、同じように奴隷を扱いなさい。彼らを脅すのはやめなさい。あなたがたも知っているとおり、彼らにもあなたがたにも同じ主人が天におられ、人を分け隔てなさらないのです。            (エフェソ6:9)

 

「同じように奴隷を扱いなさい」というのは、奴隷が「心から神の御心を行い」主人に仕えるのと同じように、主人も「心から神の御心を行い」奴隷を扱いなさいということでしょう。毎週日曜日の礼拝で私たちは十戒の要約を朗読していますが、十戒の「安息日を心に留め、これを聖別せよ」という戒めには、それを守るための具体的な教えがあります。出エジプト記の20章9節と10節の次のような教えです。「六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。」これによれば、奴隷にも七日に一度は休みを与えなければなりませんでした。パウロは「心から神の御心を行い」いたのかもしれません。

「彼らを脅すのはやめなさい」とは、ムチで奴隷を打ったりさまざまな罰を与えたりして、奴隷を脅して従わせるのをやめなさい、ということでしょう。一般の主人はそのようなことをしていたのでしょうが、クリスチャンの主人は自分の上にさらにキリストがおられるということを知っているのだから、奴隷を脅して従わせることはやめなければならないということです。9節の後半には「あなたがたも知っているとおり、彼らにもあなたがたにも同じ主人が天におられ、人を分け隔てなさらないのです」とあります。この教えは、もしあなたがたが奴隷を脅して従わせるようなことをしていれば、天の主人であるキリストがあなたがたに対して厳しい裁きをなさるでしょう、という警告でもあるのでしょう。つまり、クリスチャンの主人は、奴隷を脅して従わせるのではなく、神様の御心に従って扱うことによって、天の主人であるキリストに仕えることになるという考え方です。(4月26日の説教より)