テサロニケの信徒への手紙一2:13-16

このようなわけで、わたしたちは絶えず神に感謝しています。なぜなら、わたしたちから神の言葉を聞いたとき、あなたがたは、それを人の言葉としてではなく、神の言葉として受け入れたからです。事実、それは神の言葉であり、また、信じているあなたがたの中に現に働いているものです。              (一テサロニケ2:13)

 

パウロのテサロニケの信徒への手紙一には、手紙の全体を通して感謝の気持ちが貫かれています。それは、テサロニケの教会において、教会の本来あるべき姿が現実のものとなっていて、神様の働きを明らかに見ることができたからでありましょう。そして、テサロニケの教会においては、神の言葉を語る者と聴く者との間に、神の言葉に基づいた善い関係が存在していたからでありましょう。この手紙の1章5節に「わたしたちの福音があなたがたに伝えられたのは、ただ言葉だけによらず、力と、聖霊と、強い確信とによったからです」とありますように、パウロたちは聖霊の力に満たされて神の福音を語りました。また、1章の6節と7節には「そして、あなたがたはひどい苦しみの中で、聖霊による喜びをもって御言葉を受け入れ、わたしたちに倣う者、そして主に倣う者となり、マケドニア州とアカイア州にいるすべての信者の模範となるに至ったのです」とあります。テサロニケ教会の信徒たちは、聖霊の導きによってパウロたちの語る御言葉を受け入れて信じ、それに従うものとなりました。語る者も聴く者も、神の霊でありキリストの霊である聖霊に導かれて、語りそして聴いたのです。そのような聖霊の働きが、御言葉を聴いて信じているテサロニケ教会の信徒たちの中には継続していました。ですから、パウロは13節で「事実、それは神の言葉であり、また、信じているあなたがたの中に現に働いているものです」と確信をもって述べているのです。

神の言葉と神の霊がテサロニケ教会の信徒たちの中に働いているということは、彼らが神の言葉に従う歩みをしていることからわかりました。それは特に彼らが迫害の中で信仰を守っているという事実に表れていました。そのことは14節に「兄弟たち、あなたがたは、ユダヤの、キリスト・イエスに結ばれている神の諸教会に倣う者となりました。彼らがユダヤ人たちから苦しめられたように、あなたがたもまた同胞から苦しめられたからです」とあることからわかります。

(1月25日の説教より)